点火系基本整備(概要&スパークプラグ)
今回整備する車両は俺の通勤車です。
三菱ミニカ550cc昭和63年式の軽です。
廃車同様の価値しか無いかもしれませんが、
随分と役に立ってます・・・・・。m(_ _)m
3気筒の2バレルキャブ車ですが、ベーシックな構造と
小回りの効く使い易さが魅力です。
最近、走りの調子が良く無いんで整備することに
しました。不具合は以下の通りです。
アイドリングが不安定で、よくエンストする。
始動性が悪い。
燃費が少し悪いような・・・・・。
クーラー作動時にアイドルアップが効かない。
***作業前にエンジンオイルの交換をしています。
上の症状から点火系か気化器の不良の可能性があります。
この際、プラグ&ポイントを交換し気化器も掃除します。
まずはスパークプラグの交換をします。
使用工具は
プラグ用ソケットショートバーロングラチェット。


ノーマルプラグ

イリジウム・タフ
今回、新しく装着するプラグを「イリジウム・タフ」にします。
これは白金プラグ同様の耐久性と点火性能を有し、
高価ではありますが、定評ある部品です。
純正指定はデンソー製「W20EP-U」です。
これに相当するのが
デンソー製「VW20」
イリジウム・タフです。
1本1800円程かかります。
適正な工具で無理なく装着していきます。
新しいプラグなら、最初は手で締め込んで、
次にレンチで座金が潰れ終わる硬さまで締めます。
手でトルクを感じて作業するのがコツのようです。
最後にコードをシッカリ差し込みます。
少し潤滑剤を吹いて入れるのもコツです。
コード自体に亀裂等無いかも確認します。



ポイントと一言で言っても、その部品自体はディストリビューター内にあります。
ディストリビューターとは「点火栓電流配電装置」とも言いましょうか、
各々の気筒の圧縮時に点火させる機械です。
その断続的な機能を行うのがポイントです。現在の殆どの車両はフルトランジスタ方式で
写真のような機械的な装置は古い車しかないようです。
ポイントは「A」と「B」のネジで固定されており、「C」にはターミナルの配線を接続します。
各名称は写真の通りです。
ポイント取付にはタイミングと言う課題があります。
コンタクトポイントの部分が着いたり離れたりする時期が点火時期を決定してます。
点火には一次電流と二次電圧がありますが、コンタクトポイントが着いて流れる電流は
一次電流です。

三角形Qはコンタクトポイント部が閉じている「カム・クロージング・アングル」または、
『ドエル・アングル』と言います。三角形Rはコンタクトポイントが最高から開いて、
再び最高まで開くまでの角度を表します。
Qのアングル(角度)が小さい(ポイントが着いている時間が短い)と、一次電流が
十分に流れないままポイントが開く(電流が遮断される)ので二次電圧は低くなり、
逆に(アングル=角度)大きいと、一次電流切断時期が遅れるので二次電圧は
低くなります。つまり狭過ぎても広過ぎても点火が悪くなります。

以上の理論をおぼろげながら踏まえて、我流で交換します。




取り外したポイント

劣化した接点部

古いコンタクトです。全体的に汚れているだけのように見えますが、
ポイントの接点部分は焼け焦げており、表面は劣化して損傷しています。
ポイントギャップも頻繁なる接点磨耗にて適正ではありませんでした。


古いポイントを外す前には必ず上死点を出しておきます。
クランクをレンチで回すのも良し、ギヤを入れてクルマを押すのも良しです。
つまり、カム山の頂点にポイントのヒールが来るようにし、
ポイントギャップが開くような状態にします。

次は古いのを外して新しいのを装着しますが
止めネジはテキトウに締めて動くようにしておきます。
アース線はシッカリ取り付けて、ポイントの動きとかの
邪魔にならないよう気を付けます。
ポイントギャップを作ってあげるには、
マイナスのドライバー等でコジます。
ポイントの穴と、真ん中にあるポッチはギャップを調整
するためのものです。
ポイントギャップは「約0.4〜0.5mm」です。
大き過ぎても小さ過ぎてダメです。
シックネスゲージという工具をポイントの間に入れて
調整するやり方もありますが、俺はカンです。
ギャップが出たら、ネジを締めます。

ポイントは絶対汚してはイケマセン!!
付ける前に綺麗な襟や袖で拭きましょう。
・・・というか、新品は綺麗なので余り触らないようにしましょう。
装着前には付属のグリスをヒールに塗布しておきます。
キッチリとギャップが出ていたら、グリスはカム山にしか付きません。
グリスは塗り過ぎず、ヒールに付けます。(音止め)
よくデスキャップにはカーボンが付着しています。
取り付ける前にドライバーでほじくって取っておきます。
欠けたり、割れたりしていたら要交換です。
ローターの先端部も電導性がいいように磨いておきます。
路面でゴジゴジしたり、ヤスリでシュッシュッと・・・・・。
後は取り外したのと逆の工程で復元します。
今回使用した工具はこれだけです。
ポイントギャップを測る「シックネスゲージ」も
点火タイミングを見る「タイミングライト」もありません。(持ってません。)

ポイントギャップが適正に出ていれば、エンジンは1発でかかります。
あと、走行して約30〜40kmの速度でトップレンジにギヤを入れて
走ると、出足時に「ピキピキ...キンキン.....」といったノッキング音が出ます。
出れば出るほど適正です。
最初は勢いよく音が出ますが、徐々に治まってきます。(アタリが出る。)
しかし、停車時に吹かして音が出たり、モタついたり、始動が困難である
ような場合は問題ありです。調整や破損有無の確認をしましょう。

あと・・・始動する前に、クランクを回すのに使ったレンチを
忘れず外しておきましょう。(エライことになるぞ!)



あとはキャブレター&エアエレメントの清掃、開閉レバーの潤滑、オイル量等の確認をします

エアエレメントはエアガンでゴミを飛ばしたりして綺麗にします。
(交換推奨時期は約20000kmくらいでしょうか?マチマチです。)
エンジンをかけながらエンジンコンディショナーで
ベンチェリー部の汚れを落とします。
やる前には、エンジンをよく暖機おきます。
定速度で吹かしながらコンディショナーを吹き付けます。
オートチョークバルブには、よく汚れ固着していて
始動が困難になる場合があるので、特に念入りにします。
エンジンオイルは適正値にあるかどうか確認します。
消費の激しい場合は若干多めに入れたりもしますが、
普通はアッパーレベルまでが適量です。
ターボ車は入れ過ぎには注意です。
フィラーキャップを開けて、エンジン内部を覗くのもいい心掛けです。
キャップやエンジン内に妙な物質が付いていたら注意です。
オイル交換は個人差はありますが、適時適量適正交換が
よろしいかと思います。

(交換推奨時期3000〜5000km。中には10000kmとかの車も?)
オートチョークや負荷がかかる
場合に作動するレバー類には
潤滑油を付けましょう。
よく動くか、ゴミとかで引っ掛かって
無いかも見ておきます。
ワイヤーの調子も忘れずに・・・。
使用したのは「ブレーキクリナー」「潤滑油」「エンジンコンディショナー」
ドライバー類です。
今回、インジェクション用のコンディショナーしか無かったのですが
キャブレター車用のコンディショナーを使うのが普通です。
真似しないでください。(エンジンかからないぞ!)



アイドリングの不調はポイントでありました。新品に交換し、イリジウム・プラグの装着と相まって
加速力や燃費が若干向上しました。特にイリジウム・プラグの性能はなかなかのものです。
妙にレスポンス良過ぎなんだなコリャ〜。V(^0^ )これであと10年はイケます・・・・・・かな?


症状 原因 対策
アイドリングが不安定で、よくエンストする。 ポイントの減損による点火不良 ポイント X
始動性が悪い。 点火不良と気化器の汚損 気化器 C
燃費が少し悪いような・・・・・。 同上 同上
クーラー作動時にアイドルアップが効かない。 気化器の自動調整不良 気化器レバー L


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